前節・横浜FC戦、後半ロスタイムの決定機。シュートが枠を外れると、本城は大きなため息に包まれた。
「小手川選手にスルーしてもらい、練習からやっていた形だったんで決めたかった」と、悔しそうに話してくれた柿本健太。
試合後、柿本の九州共立大時代の恩師で、解説を終えたばかりの米山隆一氏は「後ろが踏ん張って抑えてるんだから、FWならあそこは決めないと! せめて枠に飛ばさないとね」と苦笑いをしていた。恩師からは直接「『ああいう拮抗した場面で決めてこそ価値があるし、試合に出るアピールにもなる』と言われました」と、柿本は明かす。
「チームは間違いなく上り調子。ケガ人も帰って来たし競争も激しくなったけど、出た時にアピール出来る様に頑張るだけです」と。
恩師の言葉を胸に、地元の新星はガムシャラにゴールだけを狙う。
なお、お気づきの方もいると思うが、柿本のシューズが、チームカラーの黄色になっている。ずっと探していたらしく本人も満足そうだ。
(北九州担当 坂本真)
2013/05/22 18:28