富山戦を翌日に控えた2日、選手たちが練習を終えたグラウンドの一角で、コーチングスタッフたちがいつものように円陣になり「とりかご」を始めたが、そのなかに紛れてボールを蹴っていたのが盛岡商出身のルーキー・谷村憲一。コーチングスタッフの輪にマネージャーや通訳が混ざることはあっても、選手が参加しているのが確認されたのはこれが初めてのこと。奥野僚右監督や相馬直樹ヘッドコーチなど蒼々たるメンバーのなかで物怖じせずにプレーしていた。
奥野監督に「やるか」と声をかけられ、ためらわずに輪に加わったそうで、「まるで友達感覚?」の質問に「そうっすね。股とか狙いにいってました」と言いながら「フフッ、フフッ」と不適に笑っていた。実際にプレーした感想は「股通せなかったです。意外とみんな動けます」とちょっと上から目線なところも大物感たっぷりの谷村だった。
(山形担当 佐藤円)
2013/05/02 21:44