4月の公式戦を6勝1分の好成績で終えた鹿島。終盤まで苦しんだ試合もあったが、6勝すべてを1点差で勝ち切るという勝負強さを見せた。そんな鹿島だが、チームで特徴的な数字が“被シュート数”である。第8節までに累計で110本のシュートを打たれており、これは大分に次ぐリーグワースト2位の数字。一試合あたり10本以上のシュートを許していることになる。
しかし、「ほとんどがコースを限定したうえで、サイドから打たれているシュート」。本山雅志と佐藤昭大は、一言違わず口をそろえる。「打たれている数ほど相手の決定機は少ない」(本山)、「しっかり追い込むことができている」(佐藤)というように、DFの選手が粘り強くコースを絞ることで、味方のゴールキックへ変えることができている。
相手に傾きかけた流れを“被シュート”で断ち切り、そして最後尾からゲームを立て直す“したたかさ”もチームの強さに関係しているのかもしれない。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/05/01 17:17