20日、長崎は諫早市内で高木琢也監督の勇退会見を行った。
前日に今季限りでの契約満了が発表されたことを受けて、実施された会見で高木監督は指揮を執った6シーズンを振り返り、「人として、そして、サッカー人としてもいろいろなものを学ぶことができた6年間だったなと思います。良いときもありましたけど、悪いときも、温かい声援と惜しみない拍手、そして、長崎県、ファンやサポーター、スポンサーのみなさんの力をいただき、6年を終えることができたなというふうに今、実感しています」と晴れ晴れとした表情を見せていた。
6年間で印象に残っていることを聞かれた高木監督はJ1昇格を決めた讃岐戦、J2初年度のホームでのG大阪戦、そして、今季、アウェイで行われたリーグ戦、鳥栖との九州ダービーの3つを挙げた。契約満了については3日前に伝えられたことを明かし、「節目としては僕の考える変化や進化にチームが行く時期なんじゃないかなということも含めて、契約満了は僕自身、素直に受け止めることもできましたし、大きな問題ではない」とプロフェッショナルとしてしっかりと受け止めたようだった。
契約満了の通達後には髙田明社長からは「ごくろうさま。本当に感謝しています」と労いの言葉をかけられたことも明かし、「労いの言葉をいただくだけで自分がやってきたことっていうのは本当に良かった」と高木監督も髙田社長に対して、感謝の意を表していた。
今後については未定ながらも「これからは私自身もこのV・ファーレン長崎のファンの一人として、しっかり見守っていきたいと思います。このチームを応援してくださった人たちと一緒にできることもあると思います。逆に自分もチームを支えていけると感じられるので、どうかこれからもこのV・ファーレン長崎を応援していただいて、僕の夢、目標というか、できるのであれば、僕が何もなければ、みなさんといつか、一緒に応援したいなと思っています。それくらい、このチームのファンであり続けたい」と今後は立場を変えても長崎を応援していくことを語っていた。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/11/20 18:33