7日、杉山新初の著書『絶望なんかで夢は死なない~“難病Jリーガー”杉山新、今日も全力疾走~』が発売される。
杉山は甲府在籍時の03年に「1型糖尿病」を発病。ほとんど前例のない病に一度は契約を解除されるが、それでもあきらめず翌年に再契約。大木武監督率いる甲府の攻撃的SBとしてJ1昇格を果たす05年には、すでにこの難病とも闘っている。
しかしそれを知る人はごくわずかだったという。「縮こまるというか、引かれるんじゃないかという怖さもあった」と、弱みを打ち明けることに抵抗があった。「だからアイツのがよっぽど強いよ」と右大腿骨骨肉腫となった大宮時代の同僚・塚本泰史と比べ、「俺なんか(勇気が出たのは)ホント最近よ」と本書への思いを明かした。
現在も一日3回の注射を打って渾身のプレーを続ける杉山。「俺でもプロで10年やれてるし、夢をあきらめないでほしい。少しでも人の役に立てれば」とメッセージを送った。
岐阜の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(岐阜担当 村本裕太)
2013/11/01 18:11