実行委員会後のブリーフィングは1時間10分に及んだ。大東チェアマン(手前)と中西本部長
11日、J1・J2合同実行委員会が開かれ、2015年度よりJ1リーグ戦の大会方式が変更されることが確認された。J1は、「前後期制+スーパーステージ制+チャンピオンシップ(※)」(すべて仮称)という“Jリーグオリジナル”の形が採用される見込み。17日の理事会で最終決定される。
08年より観客動員が減少し続けていることを踏まえて、Jリーグは現状打破の施策を「成長戦略会議」で検討してきた。その会議で、現行のシーズン制での改善は難しいと判断。大会方式変更という「タブーを解消する」(中西大介Jリーグ競技・事務統括本部長)ことをクラブ側も了承した。その後、各クラブのホームゲーム収益を減らさないことなどを理由に、“J1・18クラブでのリーグ方式”をベースに改革案が話し合われてきた。
この日の実行委員会では、上記案と「現行のリーグ+プレーオフ」の2案が提示された。「西の2クラブ」(大東和美チェアマン)のみが「リーグ+プレーオフ」制度を支持し、その他のクラブは「前後期制+スーパーステージ制+チャンピオンシップ」案を選択したことで、着地点を見た。なお、この大会方式変更に伴い、スポンサー料や放映権料などで「10億円以上の収益が見込める」(中西氏)という。
実行委員会後のメディア向けブリーフィング(登壇者・大東氏、中西氏)では、「次々と選手が海外に出て行く中、育成などへの原資確保は欠かせない。そこを欠いた国から、ダメになっていく。それはクラブ側もご理解いただいた。大会の改革は目的ではなく手段」(中西氏)と説明があった。
(文・写真: 田中 直希)
(BLOGOLA編集部)
2013/09/11 20:20