栃木の主将・パウリーニョが取材のたびに口にする言葉がある。それは“ディテール”だ。
ここで言うディテールには、ラストパスやシュートの精度といった個人の技術に加え、立ち上がりの入り方のようにチームとしてのプレーも含まれる。序盤戦は内容で上回っても結果の付いてこない試合が多かった栃木。パウリーニョがその原因として挙げていたのが、“ディテール”だった。
パウリーニョは今季初の連勝についても、「ディテールを詰めていたからこそ」と語る。立ち上がりから圧倒した第6節・群馬戦も、ギリギリの逆転勝利を収めた前節・富山戦も、ディテールを詰めていった延長線上にあるということだ。
北関東ダービーとなる今節・水戸戦に勝利すれば、栃木は3連勝となり、最高で2位浮上の可能性もある。とはいえ、パウリーニョは変わらずにディテールからこだわっていくだろう。それがチームの勝利へつながっていく。
(栃木担当 片村光博)
2013/04/12 18:08