すでに2023シーズンからの町田の新戦力として加入内定が発表されていた山梨学院大FW平河悠が、JFA・Jリーグ特別指定選手の認定を受けたことでJ2リーグの出場が可能となった。一足先にプロデビューのチャンスを得たことについて、平河は「自分の特徴であるオフ・ザ・ボールの動き出しや前線での攻撃力など、そういった部分で力を発揮し、チームのために頑張っていきたい」と抱負を語った。
なお、大学3年生に加入内定を出すのはクラブ史上初で異例な措置。獲得候補としてリストアップしていた丸山竜平スカウト部長が9月の総理大臣杯を前に練習参加を熱望し、8月に練習参加を実現させた。実際に平河のプレーを見たコーチングスタッフからの評価もすこぶる高かったため、総理大臣杯の試合もチェックした上で強化部は加入のオファーを出したという。他クラブとの競合を避ける意味もあったようだが、クラブとしては現在のチームにはいないタイプの選手でもあったことが、早急な措置を施す結果となった。
ちなみに参考にしている選手は、日本代表のFW古橋亨梧や東京五輪代表MF三笘薫。「古橋選手はオフ・ザ・ボールの動き出しでGKと1対1の場面まで持っていくケースが多いですし、三笘選手はドリブルやボールタッチが勉強になるなと思って見ています」(平河)。町田のセンターFWには中島裕希、チョン・テセ、ドゥドゥら、「個性のある選手」(平河)は多いが、平河は勝負したいポジションに新風を吹き込む覚悟だ。
文・郡司聡(エル・ゴラッソ町田担当
(町田担当 郡司聡)
2021/09/28 19:44