東京都町田市内にある鶴見川クリーンセンターの敷地内に新クラブハウスの建設を予定している町田が3月31日、翌4月1日からの着工に伴い、当地で地鎮祭を執り行った。
春の到来を予感させる晴天の下、地鎮祭にはクラブの大友健寿社長や下川浩之会長を始め、設計を担当する隈研吾建築都市設計事務所の建築家・隈研吾氏らが参列。地鎮祭後には隈研吾氏が報道陣の取材に応じ、「今後のスポーツ施設のモデルになるようなクラブハウスにしていきたい」とその思いの丈を語った。
ちなみに2階建てのクラブハウスは、年内の完成を目指す方向とのこと。それに先行する形で選手たちが日常のトレーニング場として利用できるように、2面の天然芝グラウンドは8月中旬からの利用開始を一つのメドとしていることを大友社長が明かしている。
待望のクラブハウスは「自然と一体化したスポーツ施設」(隈研吾氏)を一つのコンセプトとして設計。選手のトレーニング施設やクラブの事務所機能が入った第1棟とは別に、第2棟は「地域や市民の方々の憩いの場」(隈研吾氏)として、テラスなども併設するという。
なお、所属選手たちのクラブに対する帰属意識を高める仕掛けの一つとして、クラブの歴史を展示するスペースも設ける予定とのことだ。
少年サッカーのカテゴリーから裾野を広げる形で発展を遂げてきたクラブにとって、クラブハウス建設は積年の悲願だった。完成に向けた一つのスタートラインに立った心境を、大友社長は「感慨深く、身の引き締まる思い」と語っている。
(町田担当 郡司聡)
2021/03/31 18:42