前半戦最下位と苦境にあった名古屋を土壇場でJ1残留に導いたジョー、エドゥアルド・ネット、ガブリエル・シャビエルの3人が6日午前の飛行機で帰国の途についた。
今季24ゴールで得点王になったFWジョーは「予想できないほどの難しいシーズンだったが、個人的には得点王にもなれたし、残留もできてスッキリ帰国できる。ブラジルに帰ったら自宅のプールに入ったりシュラスコを食べたりして、ゆっくり休んで来季に向けていい準備をしたい」と笑顔で語った。
そんなジョーに対してやや表情が固かったのはガブリエル・シャビエル。「波の大きかった1年だった。ケガでチームに迷惑をかけたこともあったし、今年の経験を生かして来年はもっと成長した姿を見せたい」と厳しい顔で語った。それでも今年は休暇を使って、日本の観光地をめぐることもできたそうで、「京都も何回か行ってお気に入りだけど、いま一番のお気に入りは長野県の上高地」だという話題では笑顔も見せた。
エドゥアルド・ネットはブラジルに帰国して、まずは病院で検査を受けるという。「半年間チームも大変だったし、自分も恥骨のケガがあって思うようにプレーできなかった。その中でもベストを尽くしたしチームに貢献できたと思う。来季は常に上位にいてタイトル争いをしたい。いまは先にブラジルに帰った家族に会いたい。さみしさがmaxなんで」と家族愛を口にして搭乗口に向かった。
チームの始動は来月中旬。契約の正式発表はまだないが、来季の名古屋の命運を握るブラジル人トリオが、およそ1カ月余りの短いオフ期間に入った。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/12/06 11:55