15~16年に在籍した岐阜はレオミネイロにとっては古巣となるチーム。当然、思い入れのあるクラブのはずだが、プレーオフ進出とJ1昇格への望みがかかる今節は福岡にとっては重要な一戦でもあるのできっと複雑な思いなのではないかと、話を聞いた。
「岐阜は私が初めて日本でプレーしたチームなので、当然、愛着心があります」
この答えは想定済み。
「でもピッチに立ったらそれも消える」
これまた予想した答え。
「アビスパの一員である私に求められているのはゴールを奪うこと。だからチャンスがあれば2点、3点、4点でもとるつもりでいる」
4点!? 柔和な性格の選手だけに、ここまで強気のコメントを残すとは予想外だった。それだけ福岡にとって岐阜戦は、昇格に向けた1ステップ目として重要であり、そこにかけるレオの意気込みも相当に強いことの表れだと理解できる。ただそこは優しいレオのこと、こんなふうに続けたのである。
「点をとることに関してはいくら思い入れのあるクラブでも譲らない。でも、とてもリスペクトしているクラブなので、もし私がゴールをとったとしても、ゴール後に派手なパフォーマンスをすることはないと思う」
よく知る選手たちの対戦だからこそ、やりやすさとやりにくさの両方があると言うレオはしかし、かつてともに戦ったチームメイトたちとの対戦は非常に楽しみだと言う。
2シーズンぶりにプレーする長良川競技場でレオはどんなプレーを披露するのか。福岡のサポーターはもちろん、岐阜のサポーターも大いに楽しみにしているのではないか。
写真:島田 徹
(福岡担当 島田徹)
2018/11/14 16:04