前節・岐阜戦(1○0)で9試合ぶりに勝利した山形。一度は得点者として発表されたあと、オウンゴールと判断が覆ったことで得点者になれなかった阪野豊史がプレーを振り返った。
そのシーンは79分。右サイドの三鬼海から、ディフェンダーの背後のスペースに流し込むようなクロスが送られた。岐阜のGKビクトルがニアサイドに出てキャッチしようとした直前、阪野がスライディングで飛び込んだ。ビクトルが後逸したボールはそのままゴールマウスの中に入り込み、山形が先制したのは間違いない。問題は誰が決めたのか? 当初は阪野のゴールと発表されたが、のちにオウンゴールに訂正された。阪野は得点直後にブルーノ・ロペスとの交代でピッチをあとにしていたため、ベンチから見た電光掲示板でオウンゴールを知ることになった。
阪野にクロスプレーとなった「シュートシーン」について聞いてみると、「自分で触ったかなあと思ったんですけど…」と、やはり最初は自分のゴールと認識していた。それでも、「(映像で)見た人が決めたことなので、どっちでもいいです」と、今回はチームの勝利につながったこともあり、拘泥する様子は見せなかった。
阪野は現在9得点。ゴールが認められれば自身3年連続の二ケタ得点だったが、ひとまずお預けとなった。今季第6節にも、ゴールと判定されたプレーが相手の抗議で覆りノーゴールとなるなど、際どいところで得点から見放されているが、残り2試合、あらためて二ケタ得点にトライすることになる。
(山形担当 佐藤円)
2018/11/05 19:26