23日に岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われる今節・岐阜戦にあのアレッサンドロ・デル・ピエロがやってくるということで、東京Vの選手たちも多少ざわついている。
現在、岐阜は10連敗中だが、「相手としてやりにくいか?」との質問に、「それもあるけど、デル・ピエロがきて盛り上がると思うんで……」と答えたのはMF梶川諒太。MF佐藤優平も「イタリア人ぽくないテクニシャン。セリエAが強かった時代に活躍していたユベントスの10番ですから」と、かつてテレビ越しに熱い眼差しを注いだ名選手と会えるのを楽しみにしているようだ。
中でも気持ちが盛り上がっているのはMF泉澤仁。「02年のW杯や欧州CLとかめっちゃ見ていました」と言い、当時は小学生だったが「“デル・ピエロ・ゾーン”のシュート、マネしてめっちゃ練習していました(笑)」と明かした。
ペナルティーエリア右45度、通称“デル・ピエロ・ゾーン”は、左サイドから右利きのドリブラーが切り込んで巻いて狙うには絶好の位置。実際に泉澤は前々節の横浜FC戦で見事にその位置から決勝ゴールを突き刺している。本人も「自分の得意な形」と言うが、それは少年の日にTVで見たヒーローに憧れ、練習を重ねて身につけたものだった。そのデル・ピエロが試合を見守る。「“デル・ピエロ・ゾーン”、本人の前で決めたいですね」と泉澤は目を輝かせた。
(東京V担当 芥川和久)
2018/09/22 13:02