ナビスコカップ第3節・鳥栖戦に途中出場し、決勝点を挙げた本山雅志は4日の練習後、「(出場は)何分でもいけますよ! 先発でも問題ない。いつまで持つか分からないけど!」と笑ってみせた。
開幕以降、ボールを使う全体練習に合流できない時期が続いた本山だが、チームの通常練習後もグラウンドに残り、試合に向けて調整を行っていた。スパイクを脱ぎ捨てて天然芝のコートをソックスでドリブル。一心不乱にボールの感覚を確かめていた。
そして迎えたリーグ戦第4節・大宮戦で今季初のベンチ入りすると、さっそく途中出場。続く鳥栖戦では後半アディショナルタイムに大仕事を成し遂げた。自らの一撃でチームは勝利を手にすることができたが「引いた相手をどう崩していくか」と、勝利の余韻に浸るよりもチームの課題を口にする。「最近はそういう(引いた)戦い方をするチームは少ないけど、ウチが3連覇したときはどこもそうだった。常に課題だった」と。
鹿島一筋16年目。クラブの歴史と多くの経験を持つ10番の帰還は、チームの大きな武器となっている。
(鹿島担当 倉橋捺稀)
2013/04/05 16:35