横浜FMは3日、8月下旬にアイザック・ドル氏が退任して未定となっていたスポーティングダイレクター(SD)に小倉勉氏が就任したことを発表した。
小倉氏のSD就任について黒澤良二代表取締役社長は、「新体制をスタートさせるにあたって、まっさらな状態から新しいSDを選ぶというステップを踏み、シティ・フットボール・グループ(CFG)にも相談しながら8月末まで検討して決めた」とコメント。小倉氏のJリーグのクラブや代表関連のコーチングスタッフでの経験や、日本サッカー協会や各クラブの方向性に関して広い見識をもっていること、Jリーグの中でネットワークをもっていることを評価したと説明した。
また、小倉新SDはアシスタントSDから昇格した形になるが、外部からの招聘も「可能性はあった」とし、「まっさらな状態の候補者から選んだ結果、小倉さんになり、小倉さんがSDになるということは結果的にアシスタントからの昇格になるということ。昇格にフォーカスしたわけではなかった」と説明。これまでの経歴や17年2月からのアシスタントSDとしての仕事ぶり、チームを継続的に見てきたことによるストロングポイントを総合的に評価しての人事となったようだ。
小倉新SDは「マリノスは素晴らしいクラブで、素晴らしいサポーターがこんなに応援してもらっているクラブもないと思う。そういう後押しもアシスタントSDのときから、ひしひしと感じていた。責任ある仕事だし、簡単に決断できる仕事でもないので、自分なりにじっくり考えさせてもらった」と熟考の末に打診を受けたことを明かす。
加えて、「ずっと見てきてやっているサッカーの方向は間違っていないし、自分たちのサッカーを信じてやっていってもらえるような環境作りができればと思っている。現在いる選手の力を最大限、監督、コーチがグラウンドで引き上げてくれていると思うので、僕らはオフ・ザ・ピッチでいまいる全員の選手たちのプレーが最大値、発揮されるようにサポートしていく」と決意を示した。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/09/03 19:18