25日の前節・東京V戦が今季リーグ戦初のフル出場となった千葉の主将・佐藤勇人。ただ、結果は奮闘実らずに2連敗。「自分に求められているのはチームの結果。(先発は)予想してなかったが、チャンスがきて、勝ちにもっていくことができなかったのはうーん……。もちろん悔しさはありますが、不甲斐ない部分ですね」と唇を噛む。
東京V戦は失点した28分まで千葉ペースだった。2トップがビルドアップをうまく制限し、予測に長けた佐藤勇を中心にボールをうまく回収。「前から守備をしているときの方が間違いなく、自分たちに合っているし、うまくいくことが多い。それは続けるべきだと思います」と振り返る。「ただ……」と続け、「どのぐらいのプレスをかけて、どのぐらいラインコントロールするのかはうまく調整した方がいい。前が下がるというよりは、プレスにいくけど、ラインを上げすぎずにうまく上げるというか……。それができるようになるとかなり変わってくると感じています」と止まらない失点に悩む守備の光明としてより高次元の連動を挙げる。
16位に沈む千葉は8月未勝利に終わり、浮上のきっかけをつかめていない。「みんなもがいている。だからこそ目の前の試合に一つ勝って、そこからグッともっていきたいと思っているが、最初の部分でつまづいている」ともどかしさを吐露。ただ、戦績から想像するほど、チームの雰囲気は悪くない。「お互いをすごくリスペクトして、いい関係で、年齢、国籍関係なくやれている。だからこそ、この順位がもどかしい」。そして9月1日に控えるのは苦手アウェイの山口戦。「どうにかしたいと思っています」。自分に言い聞かせるように吐き出した最後の言葉にこの日一番の力がこもった。
(千葉担当 大林洋平)
2018/08/31 14:53