新潟U-18から来季のトップチーム加入内定のMF本間至恩、DF岡本將成の囲み取材が6日、聖籠町のアルビレックス新潟クラブハウスで行われた。
ともに第一声で「うれしく思っています」と語ったが、本間は「プロでやっていくことしか考えていなかった。昇格が決まってすごくうれしかったけれど、調子に乗ったら終わる。ここからどれだけ努力できるかが勝負だと思っている」、岡本は「伝えられたのは7月の初め。早くて驚いたが、これだけ早いということは(トップの)戦力としても見られていると思う。自分の力で勝利に貢献できたら」と、早くもプロへの自覚を高めている。本間は昨季から、岡本は今季からトップチーム2種登録されており、本間はここまで5試合、岡本は1試合の公式戦出場を経験している。
新潟県出身の本間は、テクニカルなドリブルからのシュートや正確なラストパスが武器。「観客のみなさんをワクワクさせるプレーができたら」と意気込む。小学1年生から新潟のサッカースクールへ通い、朝日SCを経て新潟U-15、新潟U-18。U-15日本代表、U-16日本代表候補も経験した。当時チームが所属していた高円宮杯U-18プレミアEASTで17試合に出場し4得点を挙げるなど、高校1年次から主力として活躍。昨季から10番を背負い、今季は高円宮杯U-18プリンス北信越でチーム最多の7得点を挙げている。
また、昨季出場したルヴァンカップグループステージ第7節・神戸戦(0●1)では、華麗なダブルタッチで相手二人をかわしてゴール前へ進入し、FW鈴木武蔵(現・長崎)へ決定的なラストパスを出して観客を沸かせた。プロの舞台で「ドリブルは得意なので通用したが、相手が手で押さえてきたりするので、フィジカルを鍛えたい。90分戦えるようしっかり体を作りたい」とこれからを見据える。
一方の岡本は高さとスピードを兼ね備え、ロングフィードで攻撃の起点にもなれるCB。地元・富山県のTOHRI FCを経て、新潟U-15、新潟U-18。U-15日本代表、U-16日本代表候補に選ばれたほか、U-17Jリーグ選抜としてオランダキャンプに参加した経験がある。今季は高円宮杯U-18プリンス北信越でDFながら4得点を記録。特に第11節には、首位を争う新潟明訓高との直接対決で同点ゴールを挙げ、貴重な勝点1獲得に貢献した。
また、今季ルヴァンカップグループステージ第3節・横浜FM戦(1●3)でトップチームデビュー。2度の警告を受けて退場となる苦い経験も味わったが、「対人の強さはプロでもやれる部分があった。課題はオフ・ザ・ボールのポジショニング。高校年代は身体能力でカバーできるが、プレースピードが速いプロの世界ではそこを考えてやらないと」と、経験を成長へとつなげてきた。トップ昇格について「僕らの学年は13人いるが、全員ができることではない。この世代の代表として、みんなのぶんも頑張りたい」と、チームメートの思いも背負って新たな舞台での飛躍を誓った。
(新潟担当 野本桂子)
2018/08/07 16:17