J1初挑戦となった今季、長崎はルヴァンカップこそグループステージ最終節で敗退が決まってしまったが、リーグ戦では15位で中断期間に突入。ここまでの15試合を5勝2分8敗の勝点17圧倒的不利と言われた開幕前の下馬評を覆すだけの戦いぶりを見せている。
リーグ戦と並行してルヴァンカップを戦っていたこともあり、ターンオーバーしながら多くの選手を積極的に起用してきた。「いろいろとやり方を変えていく中で選手の適性が見えてきますよね。『ああ、この子はこういう感じなんだ、こうやってできるんだ』というふうに。いろいろと試しています」と高木監督も結果以外の部分でも手ごたえを語っている。
過密日程での連戦が続いていたこともあり、限られた練習時間の中で直近の試合へのアプローチが主になり、チームのベースを高める練習はなかなかできなかった。天皇杯はあるが中断期間に入り、まとまった時間が得られるだけにチーム力を高めるアプローチも施していくことになる。「変化、刺激は絶対に必要。攻撃のところは手を加えていきたい」と高木監督は中断期間を見据えて話していた。前半戦の戦いぶりで他チームのマークが厳しくなることが予想されるだけに、中断期間でのベースアップは不可欠。指揮官がどう選手たちの成長を促していくのか注目したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/05/27 18:43