2日に行われた明治安田J1第12節・札幌戦ではチームにとって5試合ぶりとなる得点で先制しながら終盤に2失点を喫し、痛恨の逆転負けとなった鳥栖。連敗が7に伸びてしまったが、試合後にサポーターが見せたアクションがチームを奮い立たせている。
試合後、選手、スタッフが引き上げたあと、サポーターがゴール裏を中心にチームを鼓舞するようにチャントを歌い続けた。これには最古参の高橋義希も「あれを聞いて何も感じない選手はいないし、こんなサポーターはほかにいない。サポーターのために頑張りたい」と気持ちを奮い立たせていた。また、その光景を見たマッシモ・フィッカデンティ監督も「サポーターの方々もああいう形で、選手たちに対して『お前たち、まだやれるぞ』というメッセージを伝えてくださったので本当にありがたい」と苦しいチーム状況にありながら懸命にチームを支える姿勢を見せてくれたサポーターへの感謝の思いを言葉にした。
「試合後のチャントは聞きました。ああいうのを聞くと一緒に戦ってくれているからやらないといけないなと、鳥栖に来て4年目ですけどあらためて感じました。こういう状況の中でああいう行動をとってくれるというのはなかなかできないことだと思います。そこには感謝したいですし、僕らができるのは結果を出すこと。一生懸命やるとか全力でやるというよりも、結果で大きく変えられると思うので、それだけを求めてみんなでやっていきたい」。主将の吉田豊もチームの思いを代弁する。苦しい状況ではあるが清水戦に向けてチームの結びつきはより強固になった。清水戦の勝利でこの苦境を脱したいところだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/05/03 18:07