3日にJ2第12節・熊本戦を控える岐阜。CBとして出場が濃厚な竹田忠嗣が、1日の練習後に千葉時代の先輩である熊本の巻誠一郎について言及した。
「僕が千葉に在籍していたときの先輩。ナビスコカップで優勝して、ジーコ監督時代の日本代表にも選ばれていて。僕は当時スタメン組ではなかったので、練習時の紅白戦ではサブ組として、スタメン組の巻さんとマッチアップしていました」と竹田。千葉在籍当時の、元日本代表監督でもあるイビチャ・オシム氏が06年まで率いた強豪クラブでもまれていた過去を回想すると、続けて「僕は当時、巻さんを日本一のFWと認識して(DFとして)紅白戦でぶつかっていました。それでも高さがあってヘディングは勝てないし、技術も高くて。とても鍛えられました」。ジーコ監督にドイツW杯日本代表メンバーに抜擢された大型FWとマッチアップし、DFとしての貴重な経験を重ねた自身の若手時代を笑顔で振り返った。
08年に千葉から岡山へと移籍した竹田だが、岡山時代に相手チームのFWとして巻と対戦した試合後のやり取りにも触れてくれた。「巻さんがJ2クラブに所属するようになってからは、何度か対戦しました。いいディフェンスをすると試合後に褒めてくれるんです」。そして、「だから今節の熊本戦も、巻さんに褒められるようなプレーをして、試合に勝ちたいですね」と竹田は巻との対戦に意欲をのぞかせる。
現在5試合勝ちなし、順位は19位となかなか調子が出ない状況にある岐阜。熊本戦のポイントについて「2トップが特徴的。アン・ビョンジュンや皆川(佑介)、そして巻さんも同様に類似点の多いFWが複数いますし、名前を聞いただけでどんな攻撃を仕掛けてくるかは理解ができる。DFとして、相手(の得点)をゼロで抑えることにアプローチしていきたい」と力強く語った竹田。先輩・巻との対戦、そしてアン・ビョンジュンや皆川といった空中戦を得意とする長身FWとのゴール前での争いを制し、岐阜を6試合ぶりの勝利へと導けるか。
(岐阜担当 岩波陽平)
2018/05/02 13:03