累積警告による出場停止で2試合前の明治安田J1第9節・柏戦に出場できなかったファンマ。出場停止明けとなった前節・磐田戦では後半途中から出場すると81分に澤田崇からのクロスに合わせて待望の今季リーグ戦初ゴールを奪取。チームの4連勝達成に大きく貢献した。
常日頃から「自分のゴールよりもチームの勝利が大事」と話すファンマ。とはいえ、ストライカーとしてリーグ戦でなかなか得点が生まれないことで、もやもやした感情はあったようだ。リーグ戦初得点について「個人的にはゴールを取れたこと、ゴールできるようになったことをすごくうれしく思っています。それによって自信も取り戻すことができたかなと思います」と素直に喜びを表現していた。
エースに得点が生まれたことは首位・広島との一戦に向けても明るい材料だが、今節は原爆の被害にあった両県に籍を置くチーム同士の初対戦。『平和』について見つめ直すきっかけにもなる試合でもある。ファンマも「自分自身も考えるところがあると思っていますし、長崎と広島の対戦ということで日本の方々が原爆の被害にあわれた方々のことを思い出すきっかけになるんじゃないかなと思います。自分自身にとっても将来、そういった被害や戦争が起こってはいけないと思っています。見に来てくれる方々には満足していただける、楽しんでもらえる、そんな試合にしていきたい」とこの一戦に向けての意気込みを語った。
スポーツを楽しめるのも、平和であるからこそ。異国の地からやってきたファンマもその歴史の重みを背負ってプレーする。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/04/27 12:52