21日の明治安田J1第9節では敵地で浦和と対戦する札幌。3連勝同士の対戦ということで注目を集めているが、加えてやはり、今季から就任した“ミシャ”ことミハイロ・ペトロヴィッチ監督が古巣と激突するという意味でも注目度が高まっている。
現在、3試合連続得点中のFW都倉賢は「言葉や表情には出さないけど、ミシャさんは絶対に気合いが入っていると思う。いろいろな思いもあると思う。勝ってミシャさんを男にしたい」と男気あふれる言葉を発した。
この選手に代表されるように、多くの選手が指揮官の古巣対決に視線を向けている様子だ。そして当の本人はこう話す。「相手は日本屈指のビッグクラブ。選手たちは気持ちを高めてプレーするだろうが、それが過剰に高まりすぎないようにコントロールする必要がある」と。
そんな浦和戦に向けて、チームは18日のルヴァンカップ・磐田戦を終えると翌日にはそのまま埼玉県内へ移動。19日、20日と当地で調整を行っている。前節の柏戦を負傷欠場したチャナティップらもここで合流し、万全の調整で埼玉スタジアムに乗り込むことになる。昨季の埼玉スタジアムの対戦で見事な直接FKを沈めたDF福森晃斗は「昨季のアウェイでの勝点1獲得は上々だという感覚だった。でも、いまは違う。上位に食い込むためにも、アウェイの浦和戦とはいえドローでは満足できない。チームとしての意識は間違いなく昨年よりも高まっている」と明かす。
昨シーズン、16年ぶりのJ1残留を果たした札幌。今季はミシャを招へいしてさらなる高みを目指している。さらなる浮上をかけた重要な一戦は、21日の16時にキックオフとなる。
(浦和担当 田中直希)
2018/04/20 16:46