今季はコンスタントに出場を続けている大分のFW林容平。大けがで長期離脱した昨季のもどかしさを払拭するように、前線で体を張っている。
「今季はチーム内の競争も激しく、いつメンバーを外されるかわからない。どの試合に出るときも『これが最後の試合かもしれない。そうなっても後悔しないようなプレーをする』と心に決めて臨んでいる」と話す。
ポジション争いにも負けん気の強さをのぞかせつつ、ベンチで試合を見ている時間帯には仲間を応援する思いを全身で表現。明治安田J2第9節の横浜FC戦でも、交代でベンチに下がったあと、戦況を見つめながら立ち上がったり手を振り回したりと、ピッチにいるとき同様のアグレッシブさで味方を鼓舞した。
「誰かがゴールを決めたときにはすぐに走っていけるように、足元のペットボトルをあらかじめどけておいて動線を確保している」と準備万端だが、手に汗握る展開で思わず立ち上がって前に出たとき、隣でいつもどおりクールに見守っていた小手川宏基に「見えないから」と制された場面も。
「絶対にJ1昇格したい。そのためには自分ももっとゴールを狙う姿勢を見せなくては」と、最近はポストプレーに徹していた献身性に貪欲さを課して、次の試合へと準備を進めている。
写真:ひぐらしひなつ
(大分担当 ひぐらしひなつ)
2018/04/20 12:12