18日の練習を熱のこもった紅白戦で締めくくった愛媛だったが、この日の練習にはその先があった。
紅白戦において、主力組の中でプレーに関して意見が食い違う場面があり、それらをめぐって全体練習終了後に中心選手らで論争が始まった。それぞれが熱く主張し合う中、そこに加わる人数は徐々に増え、立ち話からホワイトボードを囲んだ腰を据えた緊急ミーティングへと変わった。
この日の練習場上空は雲ひとつない見事な晴天。美しい緑に囲まれた練習場の光景はまさに牧歌的と言えたが、その中心では熱い“青空ミーティング”。議論は約30分にわたって交わされ続けた。
ただ、意見の食い違いはあったにせよ、決してこの話し合いは後ろ向きなものではない。この場を中心で取り仕切った安藤淳は次のように話す。
「そうやってしゃべれるような関係になっていることはいいこと。モヤモヤを感じたままプレーしていてもいいことは一つもない。このチームをよくしたいという思いがそれぞれにある。いい意味でのぶつかり合いはもっとあっていいし、お互いの意見を言って尊重し合えるような環境を作っていければ」
今季の愛媛は開幕から勝点を伸ばし切れず現在リーグ20位に低迷。それゆえに選手らは強い危機感を抱き、選手ミーティングも例年以上のペースで行うなど苦境を脱するために必死にもがいている。今回の緊急青空ミーティングも“鉄は熱いうちに”という思いがすぐさまアクションへと変わった結果と言えるもののようだ。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2018/04/18 18:18