03年に入団して以来、昨季まで青赤のユニフォームを身にまとい戦ってきた徳永にとって、今節はプロになって初めての古巣戦となる。1月の沖縄キャンプでの練習試合では対戦しているが、公式戦では今回が最初で最後。「サッカーだけじゃなくてプライベートでも仲良くさせてもらっていた選手もたくさんいる。逆にそういう選手たちと真剣勝負できるっていうのはFC東京にいたらできなかったこと。本当に楽しみ」と青赤との対峙を前に高揚感をのぞかせて語っている。
沖縄キャンプでの練習試合ではチームとしてほとんど何もさせてもらえず、J1のレベルの高さを痛感させられた。あれから2ヵ月の時を経て、長崎もチームとしての成長が問われる一戦でもある。「キャンプで対戦して自分たちはほとんど何もやらせてもらえなかった。そこから練習試合をこなしたり、チームとしての練習をこなしていってしっかりやれている手応えもある。ただ、まだ勝っていない。自分たちの力を試せるすごく良い相手だと思うので、ここでしっかりと自分たちの力を示したい」。徳永も、FC東京からの勝利を強く求めている。
また、立場は変わるがこれまで自分を応援してくれたFC東京のサポーターの前で再び、プレーすることになる。その点については「(FC東京に在籍したことのある選手に対しては)イジりに近いようなブーイングもあるし、そういうサポーターの人たちなので自分はどういう反応されるのか。とにかくこっちが勝ってブーイングしてもらえればと思っています」と笑顔を見せた。自分を成長させてくれたクラブへの強い思い入れもありながら、郷土のクラブへの移籍を決断した徳永。リーグ戦未勝利が続く状況で迎えた古巣戦、勝ち点3という結果で自分の決断の意味を示したい。
(長崎担当 杉山文宣)
2018/04/06 22:00