この日は3連休の初日、チームも現在、2位と好調なこともあり、練習場には練習試合を除けば今季最多となる250人のサポーターが足を運んだ。敷地内の駐車スペースだけでは来場者の駐車をまかないきれなかったが、隣のゲートボール場のスペースを地元の方々が快く開放し、車を誘導するなど心温まるような光景も見られた。
練習後には大勢のサポーターとの交流で選手たちは残り3試合への活力も得たようだ。島田譲はこの日の光景について「2位だからこれくらい来てもらわないとね」とおどけながらも「でも、良いですよね、こういうのって」と相好を崩していた。
また、チーム屈指の人気を誇り、選手たちよりもファンサービスの対応に時間を割いた高木琢也監督も「今は特に期待感がある中でこれだけ来てもらっている。長崎に財産をもたらさないといけない」と話した。高木監督の言う「財産」とは「僕がサインしていても若い人もいれば年配の方々もいらっしゃる。そういう人たちが生活していく中での何かしらの刺激を与えられるもの。J1に上がることでひょっとしたら興味を持ってもらえて、例えば、自分の子供や孫だったりが興味を持って家の中でそういう会話が生まれるとかね」と、自らの考えを示した。
「プロとして、J1に行かなければやっぱり、そういう部分っていうのはまだまだ根付かないところがあると思う。そういうものを得られれば本当にいいなと思います」と指揮官は締めくくった。250人のサポーターから直に感じた期待というエネルギーは、きっと残り3試合の大きな活力になるはずだ。
(長崎担当 杉山文宣)
2017/11/03 19:36