今節、ホーム町田市立陸上競技場に乗り込んでくる長崎は、町田の井上裕大にとって、2013年から15年まで所属したかつての古巣。現在の長崎は3位と、自動昇格圏・2位に肉薄する順位につけている。「いまの長崎は調子が良さそうだし、ウチが勝って自動昇格圏から遠ざけるような結果を残せるように頑張りたい。それが恩返しになると思う」。直近の古巣に恩義は感じているが、やはり勝負となれば話は別である。
町田2年目の井上は今季、シーズン開幕からダブルボランチの一角のポジションを勝ち取り、コンスタントに出場機会を重ねている。中盤の底のポジションには、チーム主将のリ・ハンジェや森村昂太、そして最近は谷澤達也もボランチにチャレンジするなど、激戦区のポジションだが、井上が定位置を譲ることはない。
「われわれがボールを中心とした戦いをベースにしている中で、彼はボールに反応する部分で安定してプレーできている。ボランチのポジションの選手はセカンドボールを拾う、ボールに触る、そしてボールを落ち着かせるといった役割を果たすが、相手との戦いの中でそういう大事な仕事をしてもらっている」(相馬直樹監督)
指揮官からも大きな信頼を寄せられている15番が、古巣撃破のキーマンを担う。
(町田担当 郡司聡)
2017/10/06 14:56