あと1週間で9月になるというこのタイミングで、関東地方では猛暑日が続いている。湘南の端戸仁は気候についてこのように話した。「めっちゃ暑いですね。俺はもともと夏が苦手なんですよ。プロとして試合を出ながら夏を越えるのは去年できなかったし、プロを9年やっているけど、(シーズンをとおして出場したのは2012年の)北九州でやった1年しかない。だからそういう意味ではすごくキツいけど、自分自身やりがいはすごくある」。充実な表情を見せたが、一つだけ気になることが心の中にある。
「どうしてもいま自分は点が取れていないので、モヤモヤする部分がすごくある。一生懸命やっているんだけど、なかなか取れない。やっぱりもっとリスクを冒して相手のゴールに迫っていくことが大事だし、前を向いてしかけないと相手も怖くないと思う。そういう意味ではまだまだ自分自身物足りないし、どこかで決定的な仕事ができるように」
ここまでリーグ戦19試合に出場。プレスを前線から掛けてスイッチを入れ、ボールに関わりながら起点になっている。得点という観点から見てもチャンスは確実に毎試合訪れている。あとは本当に細かい部分だけ。「まったくチャンスがないわけではない。最低でも枠に飛ばしたり、自分のところに来たら『絶対に決める』という気持ちで。力が入りすぎても良くないけど、無心にいかになれるかだと思う。絶対に取れるんだという気持ち、信じてやるしかない」。
端戸はチームの勝利のため、そして勝利につながる得点を奪うために一日一日のトレーニングを真摯に取り組む。「普段の練習を頑張っていたらこぼれ球が来るかもしれない。その自分が点を取れていない現状から目をそらさないで、練習をやっていきたい」。この努力は必ず嘘を付かない。今季初ゴールはもうすぐそこにあるはずだ。
(湘南担当 高澤真輝)
2017/08/25 20:17