金沢の杉浦恭平が、8日に行われたJ2第22節・福岡戦で今季初ゴールを含む2得点を記録した。福岡には前回対戦の第15節で0-5の大敗を喫した金沢だが、今回は杉浦のゴールを守り切り、2-0の勝利を収めてリベンジを果たした。
杉浦は「すごく良かった。勝ちにつながるゴールだった。みんな集中して最後まで守り切ってくれた」と、チームメートへの感謝を口にした。1点目は、FKを直接決めて見せた。「直接狙う気持ちでゴールに向かうボールを蹴った。誰かが触れば、ゴールに向かうボールなら何かが起こるかなと思って蹴った。本当にうまくいった」と振り返る。
今季の金沢はセットプレーからの得点が少なかった。杉浦はプレースキッカーを務めるだけに、喜びもひとしお。「今季はキッカーをやっていて、セットプレーの機会で得点できていなかったので責任も感じていた。自分自身もゴールを決めていなかったので、本当にゴールを決められて良かった」。
2点目は味方パスを受けると、相手DFを“滑らせて”落ち着いて仕留めた。「1点取っていたので、心の余裕もあった。相手も良い感じで食いついてくれたので、狙いどおり。最初はシュートを打とうと思ったけど、視野に(DF)が見えたので、ちょっと誘いながら」と意図を明かす。
12日、金沢は天皇杯3回戦でJ1神戸と対戦する。13年~14年に神戸に在籍した杉浦は「(自分は)J2にいたころの神戸に入った。みんなで一致団結して(J1に)昇格することができたのはすごく良い経験だった。自分にとってもプロとして成長させてもらったクラブなので、対戦するのがすごく楽しみ」と、古巣戦に思いを馳せた。
文・写真:野中 拓也(エルゴラッソ金沢担当)
(金沢担当 野中拓也)
2017/07/10 15:27