「よし、アミノ酸摂ろう!」
日々の練習で聞かれる間瀬秀一監督のこの言葉はもはやチームの全体練習終了の合図のようなものだ。
今季より愛媛の選手たちは練習後、激しいトレーニングでの疲労回復を促すためにアミノ酸を摂取している。ピッチ上に用意された選手個々のピルケースから各々がアミノ酸を手に取り、水と一緒に一気に体内に流し込む。それはすっかり選手たちの日課になっているのだが、それでも間瀬監督は毎日必ず言葉で選手たちにそう伝えている。というのも、間瀬監督曰く「数分摂るのが遅れると、その後の回復が数時間遅れる」と、その摂取のタイミングがかなり大事であるからだ。
「(摂取の)ゴールデンタイムというのがあって、負荷の高い練習が終わった最初の30分で栄養を取り込んで回復しないといけない。練習が終わって、クールダウンだ、ジョグだ、監督がしゃべるとかしていたら、すぐに15分、30分が過ぎてしまう」(間瀬監督)
この試みは間瀬監督自身が14年にS級コーチライセンス講習時にフィットネスインストラクターの仕事をしていたときに知り、昨季まで指揮を執っていた秋田でも行なっていたという。
「味はまずい」(間瀬監督)らしいが、「この間の3連戦も戦えていたし、効果は出ているのかなと思う。ほかと同じことをやっていても差は縮まらない。良い取り組みだと思う」(白井康介)と選手らからもおおむね好評のようだ。
(愛媛担当 松本隆志)
2017/05/10 19:33