鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督が最新技術導入へ持論を展開した。
前節、磐田戦では試合終盤の立て続けの失点で痛恨の逆転負けを喫した。その試合について質問されたフィッカデンティ監督は、ミスからの失点となった1失点目が問題だったことも理解しているとした上で、オフサイドとも思える2失点目の判定にも言及。今季、指揮官にとってはほかの試合でも不満の残る判定で勝ち点を失っていることもあって、この日も話題は判定にの部分に及んだ。
「日本のサッカーをずっと見てきていますが、どうしてもその部分(判定に対する議論)が、ウチだけではなくて不満を毎年聞いているのに改善されない。自分が言い続けることで何か変わるとは思っていない部分もあるが、明らかにみなさんも見てそう感じるはず」と訴えかけた。
そして、その話の流れで提案したのがビデオ判定の導入だ。「いま、これだけテクノロジーが発展している。2017年というこの時代にミスがあることを責めるのではなくて、ミスがあるんだからどう対応するかが大事。私はピッチの中でのビデオ判定に賛成派ですので、この機会に言っておきたい」と昨年のクラブW杯でも採用されたビデオアシスタントレフェリーの導入を求めていた。
「そうすれば誰の不満もなく、あとでいろいろ言う必要もない。映像を見てルールに基づいて判定すればいい。フェアプレーということでいろいろなところで告知もされているが、そうすれば誰も文句を言うことなく納得した上でプレーできる」と、そのメリットについても話した。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2017/04/21 07:04