前節・町田戦は自らがベンチに退いてから3点を失っての逆転負けとなり、「本当に悔しい」と話した福岡のウェリントン。J2第2節から3試合連続でゴールを挙げたあとは無得点に終わっているが、町田戦ではゴールなしでも特別な存在感を示した。というのも町田に出された4回の警告すべてがウェリントンへのファウルに対してのもの。うち一人は警告2回で退場処分となり、勝利に向けて十分な働きを見せた上での途中交代だった。
町田戦以外でも相手の警戒は試合を追うごとに強まっていて、厳しいチェックを受ける中でかなりのフラストレーションが溜まっているだろうと思い話を聞くとこんな答えが。
「自分がフラストレーションを感じるのは、フィジカルが強いからほかの選手と同じ基準でファウルをとってもらえないこと」
これはレフェリーのジャッジに対する不信感ではなく、特別なフィジカルを有しているがゆえに生まれる何ともしがたいジレンマに対するイライラなのだ。
そんな欲求不満を抱えているからこそ、「ゴールを挙げたときには喜びを爆発させるんだ。それが自分の一つのモチベーションでもある」。ちなみにオフでの最高の気分転換は「愛する妻、二人の娘が日本でいろいろな人と接しながら受け入れられ、日本での生活を満喫している姿を見ること」だと言う。
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2017/04/13 18:39