30回目となるヴァンフォーレ甲府の経営委員会が3月28日に山梨県庁で主要株主(山梨県、甲府市、韮崎市、山日YBSグループ)が参加して行われた。経営が安定してからは年に1度この時期に行われているが、経営危機(00~02年)当初は集中的に開催されていて、最初はクラブの存続を審議し、その後は経営の改善状況を確認する場だった。
今回は輿水順雄社長から事業報告が行われたあと、一般社団法人「ヴァンフォーレスポーツクラブ」の設立について代表理事に就任する海野一幸ヴァンフォーレ甲府会長から報告が行われた。今後は総合型地域スポーツクラブとして事業を展開していくことになり、当面はスクール部門と普及活動をヴァンフォーレスポーツクラブに移行し、U-12、U-15 、U-18 まで含めたアカデミー全体も移行するという計画。
ヴァンフォーレ甲府は株式会社だが、クラブ内に一般社団法人を持つことで公益性が高くなり幅広く助成金などを受けて活動することが可能になる。Jリーグでも資金力のあるビッグクラブは株式会社で一般社団法人を持っていない例が多いが、充分な資金力がない中小のクラブは一般社団法人を持っている例が多く、甲府もこの流れでより幅の広い地域貢献を行い発展を目指すことになる。
写真:松尾潤
(甲府担当 マツオジュン)
2017/03/28 15:11