リーグ戦3連敗中と苦しむチームにおいて、前節・仙台戦でリーグ初先発を飾った小池龍太が期待どおりのプレーを披露したことは明るい材料である。公式戦では初めてコンビを組んだ伊東純也との右サイドは大きな可能性を感じさせた。
仙台戦でも得点にこそつながらなかったが、右サイドから何度もクロスを供給。これまでは伊東を止められると停滞することの多かった右サイドだが、“第二の槍”として背番号13が高い位置でボールに絡むことで新たな突破口が生まれ始めている。
しかし、当の本人に満足した様子は見られない。「回数や質はまだまだ。本当に相手にとって脅威だったのか、相手の選手がキツそうな顔をしていたかと言われればそうでもない。J(伊東)のドリブル突破や自分のオーバーラップができたかと言われればどうかなと思う」と厳しい自己評価。
「良い連係が出来ているから『良し』ではなくて、自分とJで相手からしたら12人でプレーしている感覚にさせたいというか、『12対11でサッカーをやっているようでキツかった』という感覚に自分たちの右サイドだけでも思わせたい。それだけの力がある選手が前にいるので、もっとその選手の怖さを引き出してあげる選手になって、二人三脚でやっていければ」とさらなる高みを見据える。
そのためには「毎日100%で努力したい」と小池。天井知らずの成長意欲を持つ男のこれからが楽しみだ。
(柏担当 須賀大輔)
2017/03/21 18:54