浦和の関根貴大が万全な状態に戻ったようだ。関根は10日のJ1第3節・甲府戦後に体調不良を訴え、11日、12日のトレーニングを休養して15日のACL・上海上港戦の帯同メンバーから外れていた。しかしチームが戻ってきてから全体トレーニングに合流すると、J1第4節・G大阪戦前日の18日はレギュラー組でプレー。上海帰りの選手たちの体がやや重そうな中、攻撃では軽快な動きを見せ、守備では対面の菊池大介やオナイウ阿道らに対して激しい当たりを見せていた。
体調について聞かれた関根は「バッチリ」。球際の激しい戦いについても「リフレッシュできたので、そこは出していかないと」と笑った。甲府戦後の体調不良は事実だが、11日、12日のトレーニング回避は「変にズルズルいっても良くないので」とG大阪戦に備えての判断だったようだ。しかし、敵地でのアジアの戦いは関根にとって「何よりこだわっていた」こと。昨季はラウンド16のFCソウル戦こそ先発出場したが、敵地でのグループリーグ3試合はすべてメンバー外。それだけに上海上港戦の欠場については「早々に、って感じですね。自分のコンディションが残念だった。やりたかった」と悔やんだが、「G大阪戦に向けて休めたのでポジティブに捉えている」と前向きな様子だ。
G大阪は今季、新たに3バックで戦っているが、浦和戦では慣れ親しんだ4バックで臨んでくる可能性もある。それでも関根は「自分たちがやるべきことは変わらないので、変に考えすぎても無駄」と語り、相手が3バックなら「マッチアップしたら逆に有利だと思って余裕を持ってやれる部分も多いと思う」と自信をのぞかせた。
上海で敗戦を喫した選手とは異なる悔しさを感じた関根。気持ちを切り替えつつも、その思いを“ナショナルダービー”とも呼ばれる国内最高峰の戦いにぶつける。
写真:菊地正典
(浦和担当 菊地正典)
2017/03/18 18:36