愛媛は開幕3戦負けなしで来ているものの、直近2戦がドロー決着。思うように勝ち点を伸ばし切れていないことから、間瀬秀一監督は「“負けなし”という言葉は危ない」と気を引き締め直す。
今節は同じく“負けなし”の湘南をホームに迎え入れての戦いになるが、「J2は引き分けてはいけないリーグ。僕は自分のサッカー人生で引き分けを狙ったことは1回もない。毎回、目の前の相手を上回る勝負をするという一点だけを見つめてやっている」と首位相手にもその必勝スタンスは変わらない。もちろん勝利を目指すためにはリスクも必要だが、指揮官は「勝たないと誰も喜べない」とした上で、「ノーリスクで点が入ることはないし、リスクを負ったから確実に点が取れるということもない。そこがサッカーの難しさだし面白さ」と微かに笑みを浮かべる。
とはいえ、失点上等の打ち合いも自身のフィロソフィーではない。
「J3でよくあったんです、『2点取られても3点取れば良い』という考えが。そういうチームもあるし、理想のゲームは3-1だという監督もいる。でも僕の理想は2-0。失点はゼロ。得点は複数。サッカーで2点差は危ないと言うじゃないですか。その危ない橋を渡ってちゃんとゼロで抑えて複数得点差で勝ち切るというのが整理されたチームだと思うんです」
指揮官の必勝マインドは選手たちにどれだけ浸透しているのか。それは今節の湘南戦で試されることになる。
写真:松本隆志
(愛媛担当 松本隆志)
2017/03/16 19:06