21日、湘南は来季も曺貴裁監督がチームの指揮を執ることを発表した。そして29日、曺監督の続投発表に対する会見を平塚の馬入練習場で開いた。
就任5年目を迎えた曺監督だが、今季はJ1・17位という成績でJ2に降格。シーズン終了後は、来季の去就に注目が集まっていた。今回の会見では「監督として6シーズン目になりますが、2017年も湘南ベルマーレとともに戦うことを決めました」と切り出し、続投の経緯を説明した。
「(降格が決まった)大宮戦を終えたあとには自分の中で無力感も一瞬感じた。それから2、3日は、来季の指揮を執ることは難しいかなと思っている時期もあった。ただ、そこから甲府との試合、名古屋との試合、天皇杯と挟んで、選手の成長とグループの成長、チームの成長が一つになって勝ち点3につなげていく、そういうことにまだ限界はないなと感じた。来季はJ2というステージになるけど、決して簡単なリーグでないことは分かっている。そこで自分が指揮を執ることで、選手個人の成長とそれに伴うクラブの成長に少しでも力を貸せるのであれば、まだやらないといけないと思えたし、逆にやりたいと思えた。最終的にはそこで『来年もお願いします』という話をさせていただいた」。
来季は監督として6年目のシーズンを迎える曺監督。年末には天皇杯の戦いも残っているが、すでに指揮官は来季の戦いを見据えている。
「引き受けた限りは、来年は知恵とエネルギーをもっと出していきたい。J2を謙虚に戦っていくというか、その姿勢をなくしてはいけないと思う。今季はどうしても貫かなければいけないところと変化をさせないといけないところで、自分自身も少し思い切りが出せなかった部分もある。それは来シーズンに生かさないといけない。ここでやりたいという選手の最高のパワーを出して、『来年も湘南は生きているな』、『新しいチームになってこういうサッカーができるようになったな』と言ってもらえるようにやっていかないといけないと思っている」
(湘南担当 林遼平)
2016/11/29 18:28