東京Vは19日、冨樫剛一監督が今季限りで退任することを発表した。
冨樫監督は14年9月に東京Vユースの監督からトップチームの監督に昇格し、約2年半の指揮を執った。20日に行われたJ2第42節・岐阜戦は東京Vでの最後の指揮となったが、チームは2-4で敗戦。ラストゲームを勝利で飾ることはできなかった。
試合後、囲み取材に対応した冨樫監督は「どうやったら自分たちがJ1に戻れるか、チームが前に進められるかをずっと考えていた。その中で1年やらしてもらえたところで言えば、責任はすごく自分にあると思う」と退任に対しての自身の考えを説明。今後については「何も決まっていない」と断言し、「自分自身も指導者としてもっと力をつけなければいけないし、先に進んでいかないといけない」と現状の思いを語った。
最後に冨樫監督はこの2年半の指揮を振り返りながら言葉を連ねた。
「選手たちが欲を持って、自分たちの方を向いて、しっかりトレーニングをしてゲームに向かってくれたこと、そしてスタッフがバラバラにならずに一枚岩となって、いろいろな意見の言い合いをしながらゲームへ向けて一つの形を作っていったところで言うと、結果は出なかったけど、信頼できる人たちと戦えたことは、自分にとっては幸せだったと思う」。
(東京V担当 林遼平)
2016/11/21 06:00