2連勝で残留圏の19位に浮上した岐阜。チーム得点王のFWレオミネイロが、J2残留争いの正念場でゴールを積み重ねている。
現在は3試合連続ゴール中で“3戦4発”の背番号33。一時は最下位に転落してしまったチームだが、その後の第39節・群馬戦(2〇1)で値千金のスーパーミドルを突き刺すと、前節・横浜FC戦(2〇0)では2ゴールを奪い、チームを2連勝&最下位脱出に導いてみせた。
今季はここまで12得点。リーグでも断トツのドリブル数と高い突破率を誇る快速アタッカーには相手の警戒も強まっているが、吉田恵監督は、彼の強みについてこう信頼を置く。
「一番は、勝負強いところ。ここぞの場面で、ほぼ得点を決めてくれている。相手にマークをされている中でも、一瞬、相手が緩んだスキを突けるので、状況をよく見ているなと。頑張る選手であり、クレバーな選手。大事な局面、少ないチャンスで決められる。スピードやドリブルはもちろん、その決定力と勝負強さが一番だと、僕は思っている」
そして、記録にも名を刻んだ。昨年の得点数(8点)とあわせて2シーズンで20ゴール目とし、これはクラブの歴代外国籍選手の中では最多得点の数字だ。この“3戦4発”で14年に1年在籍したFWナザリト(17得点)を超え、FC岐阜の“助っ人列伝”にもその名を連ねた。
「記録に残るのは、自分としてもうれしいこと」とレオミネイロ。「チームに貢献したプレーをするのが一番。このままチームに貢献できればいいなと思う」と誓うとともに、J2残留に向けた強い責任感を口にしている。
「岐阜に来たときから、すごく優しくしてもらったし愛着がある。今後のこと(去就)はまだ分からないけど、FC岐阜は下のカテゴリーにいるようなチームではないし、ここに残れるだけのモノはある。サポーターはいつも素晴らしい応援をしてくれるし、本当に価値の大きなクラブだと思うので、みんなで努力をして必ずJ2残留を決めたい」
残留に向けた残りは2試合。最後まで“献身のハートと個”を持ってチームを引っ張っていく。
(岐阜担当 村本裕太)
2016/11/12 07:05