気温13℃とかなり寒い中、北九州のDF星原健太がDF弓崎恭平とDF梶原夕希也の若手二人とともに居残り練習を行なった。指導するのは美濃部直彦コーチだった。どんな練習を行なったのかを星原に聞くとこんな答えを返して来た。
「クロスの練習。僕は攻撃参加の回数に見合った結果を出せていないので、クロスの質を高めようと、最近は居残り練習をしている。成果? やり始めたころに比べれば、良くなっていると感じている」
クロスの質を高めるために具体的にはどういった取り組みをしているのか。
「美濃部コーチからはクロスの蹴り方、コース、スピードなどを指摘されている。特にスピード。これまではゴール前に入る味方選手に合わせようとする意識が強くて、インフロントの部分にボールを当てて、こするようなキックをしていたが、それだとボールにスピードが出ない。だから、あのベッカムのようにインサイドでしっかりと捉えるキックで蹴るように練習をしている。クロスにスピードが必要なのは、味方が合わせやすいという以外に、相手がクリアミスをするとかオウンゴールをするとかの“事故”が起こる可能性も出てくるから」
12日のJ2第41節・水戸戦は本城競技場でのラストゲームであり、今季最後のホームゲーム。勝敗はもちろんだが、“ほっしゃん”こと星原のクロスにもぜひ注目してほしい。
(北九州担当 島田徹)
2016/11/10 18:15