年間勝点で並ぶ名古屋を得失点差で上回り、辛くもJ1残留を決めた新潟は、8日から天皇杯に向けて練習を再開した。3日間のオフでリフレッシュした選手たちは、リラックスした表情で生き生きとボールを追っていた。
「早く試合に出て活躍したい」と意気込んでいるのは、契約上、J1最終節の広島戦(0●1)に出場できなかった野津田岳人。この日のミニゲームでは体を寄せて相手の攻撃をブロックし、素早い切り替えから左足でシュートを決めるなど、攻守にキレのあるプレーでアピールした。
今季、新潟で出場したリーグ戦では、2得点1アシスト。中でもJ1・2nd第5節・大宮戦(2◯1)では逆転弾となる右足のミドルシュートを決め、そこで得た勝ち点3は残留の一助となった。「それでも貢献できたのは1、2試合だけ。納得いかない」と悔しさが上回る。だからこそ、天皇杯で力になりたい気持ちは強い。
「残留争いのプレッシャーがなくなったので、ここからは自分たちのサッカーができる。上を目指して勝ちにいくだけ。自分はより攻撃的なところを見せたいし、ゴールを決めたい」
チームは天皇杯で、再び新潟らしく、アグレッシブに戦うための準備を進めている。タイトル獲得を狙う舞台で、野津田も持ち味を存分に発揮するつもりだ。
写真:野本桂子
(新潟担当 野本桂子)
2016/11/08 18:29