10年から13年まで名古屋で闘莉王とともにプレーをしていた千葉の阿部翔平。J1残留に向けて苦境に立たされている古巣を救うべく復帰した闘将について、外から見ている印象と前置きをした上で、昨季までとは印象が違うと教えてくれた。
「言うことは間違っていないし、意見をぶつける、指摘するという考えを持っているということがチームにとって良いこと」(阿部)。自分自身も闘莉王に怒られながら成長をしてきたからこそ、その言葉の重みがよく分かる。しかし、現在の闘莉王は「精神的に支えている感じがする。去年とかはワーっと言って鼓舞する感じだったけど、いまは冷静に見つつみんなを鼓舞している感じがある」と分析する。特に咤激励の仕方には大きな変化を感じるそうで、「ミスとかでも去年までは『何してんだ!』という咤激励だった。でも、いまは状況が全然違うので、流れを悪くしないためにも『次頑張れ』というようにやっている感じがする」と話す。
「人柄はすごく良いので、みんな(名古屋の選手たち)、励まされてやっていると思う」と、闘莉王の人間力をあらためて感じた様子の阿部。偉大なる先輩から刺激を貰った千葉の仕事人は、終盤戦に向けて気持ちを新たにしていた。
(千葉担当 松尾祐希)
2016/09/28 19:23