J2第32節・徳島戦(2◯1)でリーグ戦11試合ぶりに勝利を挙げた山形。その勢いでチームは22日に天皇杯3回戦・神戸戦に挑むが、石﨑信弘監督にとって、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場での神戸戦にはひとかたならぬ思いがある。
「ワシ、監督になって一番最初に勝ったの、(神戸)ユニバーの神戸戦だからなあ」
当時JFLのNEC山形(のちのモンテディオ山形)の監督に就任した95年の開幕戦が神戸ユニバーでの神戸戦だった。試合は佐藤克也、アンジェロが得点を決め、震災の影響が残る神戸に2-0で勝利。監督業は今年で22年目となり、指揮を執った試合はJリーグだけで600試合に迫るが、その監督人生初の試合で勝利を飾った。
山形のメンバーには、現在トップチームでコーチを務める高橋健二のほか、リオ五輪日本代表監督からこのたび、A代表コーチに復帰した手倉森誠の名前もある。
「あれであの年、神戸(はJリーグに)上がれんかったじゃんね。スタート失敗してな、バクスター(元・神戸監督)が。震災もあったし。でも次の年、5-0ぐらいで負けたな。あれ以来かな、ユニバーでやるの。ひさびさだなあ」
記憶が正しければ20年ぶりの神戸ユニバーとなる。週末には中2日でリーグ戦が控え、日程はタイトだが、「試合やるなら勝ちたいじゃんなあ。神戸にも勝つよ」と意気込んでいた。
(山形担当 佐藤円)
2016/09/20 19:47