Honda FCとの天皇杯2回戦、1点を追う後半アディショナルタイムで得たCKのチャンス。そこで迷いなく相手ゴール前へ駆け上がっていったのはGKのシュミット・ダニエル。196cmの長身を生かして同点弾を狙ったが、うまく頭に合わせたもののミートしきれずに枠の外へ。惜しくも得点には至らなかった。
「イメージ的にはゴールに叩き込めたと思ったんですが……。真っ直ぐいかずに高く飛び過ぎてしまいました、僕が。感覚として持っていないので、やはり難しかったですね。一生に一度あるかないかのチャンスだったし、チームを助けるという意味でも決めたかったです」
チームが松本山雅FCになって以降、ゴールを決めたGKは二人いる。いずれも風の力も借りて叩き込んだキックだったが、ヘディングシュートとなれば初の出来事。もちろんGKが攻め上がるという状況にはならないことが一番だが、今後もそのような可能性はなきにしもあらず。次に機会が訪れた際には、ゴールネットを揺らすことを期待したい。
文:多岐太宿(エルゴラッソ松本担当)
(松本担当 多岐太宿)
2016/09/08 17:29