今季、浦和から期限付き移籍し、愛媛でプロ2年目のシーズンを送っている茂木力也だが、その成長は目に見えるほど速い。
守備のマルチロールとして複数の守備的なポジションをこなしている茂木は現在3バックの中央、リベロのポジションで活躍中。19歳らしからぬ落ち着きとクレバーさを生かしたプレーはかねてから光るものがあったが、試合を重ねるごとに目覚しく成長しているのが対人プレーでのたくましさ。174cmという身長はDFとして決して恵まれたものではなく、シーズン序盤では守備局面で対峙する相手攻撃陣に体ごと吹っ飛ばされる場面も見受けられていたが、いまとなっては屈強な相手FWとの1対1のつばぜり合いでも引けを取ることがなくなった。
「フィジカルが強くなったというのもあるけど、当たり方が変わったというのもある」と体格に勝る選手に対しての対人プレーのコツをつかんだことがその要因と話す。
加えて、実は茂木は中学時代、クラブチームでサッカーをする傍ら学校の部活でラグビーも経験している。「力の使い方や、相手につかまれても倒れないようにするとかはラグビーの経験が生きている」と、小柄な体格でも堂々と戦える力はラグビーで培われた部分もあるようだ。
(愛媛担当 松本隆志)
2016/08/18 19:09