
関西学院大学の4年次には主将を務めて全日本大学選手権、総理大臣杯、関西学生リーグ、関西学生選手権の全タイトルを制して四冠を達成し、今季から徳島に加入した井筒陸也が、一歩ずつ前に進んでいる。
ポジションはDF。現在は3バックを採用している中で、サブ組のセンターに入ることが多い。プロ1年目でスムーズにチームへ溶け込んだ。先輩には愛情を持ってイジられ、同世代とは良い関係を築き、「自分みたいなタイプは一人でできるわけではないので人間関係も大事というか、プライベートでもサッカーでも良い関係が築けてきていると思います」と話す。
とはいえ、人間関係を築くのは入口でしかない。プロの舞台で活躍するために、練習や練習試合では一つひとつ堅実なプレーを心がけている。「あとは(トップで)出ている人との違いを出していかないと、ただサブの良いプレーで終わってしまいます。自分がどこでアピールするのかを考えて出していかなければいけない」と自分自身と向き合う力もある。
日増しに周りを動かす声は大きくなっており、物怖じしている様子はまったくない。「経験や周りからの信頼をしっかり築いていけばチャンスはあるのかなと思っています」。ルーキーイヤーで、プロ初出場の機会をつかみ取れるか。
(徳島担当 柏原敏)
2016/05/19 17:35