鹿島の今季最後の練習は、ファンやサポーターとの交流をはかるものだった。選手たちが、練習見学に訪れていた子供たちをピッチに招き入れ、大岩剛コーチがルールを説明すると大人数でのサッカーが始まる。一生懸命ボールを追いかけて走る子供たちを華麗なテクニックでかわす選手たち。「みんなで協力して取るんだよ!」とコーチングスタッフから声をかけられると、大勢の子供たちが選手をとり囲む。そうした光景がピッチのあちこちで見られた。
その後、選手が横一列に並び、訪れたファン・サポーターにサインと握手でこたえる。ファンを大事にする石井正忠監督流のおもてなしは、2時間20分にも及んだ。列の最後には、2,700万円相当の本物のヤマザキナビスコカップが飾られ、自由に記念撮影されることも許され、訪れた人達には笑顔があふれていた。
長時間のファンサービスだった選手たちだったが、契約を満了する佐藤昭大は「最後に皆さんに直接挨拶ができて良かったです」と感謝の気持ちを伝えられたことを喜んでいた。来季の始動は1月12日。それまで、つかの間のオフとなる。
(鹿島担当 田中滋)
2015/12/07 11:47