桐光学園/3年 FW 小川 航基 1997.8.8生 183cm / 70kg(Photo:Hirotsugu Uchida)
抜きん出たゴール前の怖さ。東京五輪世代のエース格
高い、強い、速い、うまい。日本人には珍しい、4拍子そろったタイプのストライカーだ。年代別代表に入ったのは今年1月からと遅咲きだったが、昇龍の様に東京五輪世代エース格にまでのし上がってきた。いまやU-18日本代表の中心選手である。
ただ、4拍子の部分以外にこそ小川の真骨頂があるように思えてならない。高校選手権の抽選会では、大迫勇也の1大会10得点を超えることを「狙っている。『11(得点)』を目指したい」と堂々宣言。物怖じなしで言ってのける強烈なメンタリティーは、まさにストライカーらしいストライカーである証明だろう。
大きな武器であり、本人も「得意なプレー」と語る力強いドリブルにしても、日本人選手にありがちな”ドリブルのためのドリブル”ではなく、”ゴールのためのドリブル”。シュートを意識しながらのドリブルゆえにゴール前での怖さは抜きん出たモノがある。
高校生活を通じてストイックに自分を高めてきたが、今季は主将の大役を任されて「チームのことを考える時間が増えた」と自分自身の変化も自覚する。つまり、ゴールのためのドリブルをして、そしてチームのためのゴールを突き刺し続けること。
大先輩・中村俊輔を越える”優勝”の二文字は、その先に自然と見えてくる。
(文:川端 暁彦)
◆桐光学園初戦対戦カード◆
vs 長崎南山
1月2日(土)12:05キックオフ
@等々力陸上競技場
(BLOGOLA編集部)
2015/11/23 23:38