ジュニアユース、ユース時代を過ごして05年に入団した千葉は、竹田忠嗣にとって特別なクラブである。
08年の途中に岡山へ移籍し、もう千葉を離れてから7年が経つ。古巣への想いは「だんだん薄まってくる」というが、やはり育ったチームだ。「ジェフが相手だと心のどこかで自分が成長している姿を見せたなと思っているし、しかも今シーズンは前期にヤザ君(谷澤達也)のめっちゃいいクロスから決められた。気持ちは勝手に入ります」と目をぎらつかせていた。
ただ、今節は千葉がJ1昇格プレーオフ争いの真っただ中にいるため、感情は少々複雑そうだった。「そういう相手を打ち砕くと気持ちいい」という想いもあれば、「同じリーグにいるんで言いにくいんですけど、ジェフにはJ1にいてほしい」想いもあるのだ。
「J1のチームのアカデミー出身の方がかっこいいから」とジョークも交えながらジェフ愛を語っていた竹田は、試合後にどんな感情が芽生えているだろうか。
(岡山担当 寺田弘幸)
2015/11/12 18:24