カンボジア代表、アフガニスタン代表とのW杯2次予選を戦い終えた山口蛍がチームに戻った。合流初日となった10日は室内でのリカバリーのみで終えたが、11日はフルメニューをこなした。練習を終えた山口は、「多少、体が重かった部分もあるけど、試合まで時間もある。しっかりリカバリーして挑めば問題ない」と話した。
見守ったパウロ・アウトゥオリ監督も、「まったく問題ない。高いレベルにいればいるほど、試合数も増えるのが現代サッカー。トップレベルの選手の宿命。疲れ以上に、代表で2試合フル出場して戻ってきたことは、本人の自信にもなったと思う。プラスのエネルギーをチームにも与えてくれている」と話す。
今回の代表において、山口はJ2から唯一選出された。今季はJ2でプレーすることで成長速度が落ちる懸念もあったが、「どこでプレーしても強さを出せるのが本当の一流。外からの動機付けで意思が強くなることもあるが、彼の場合は、どこにいようが強さを出せる」と指揮官はその懸念を一蹴した。
さらに、「鹿島では、3回の練習を見て(内田)篤人をトップチームのレギュラーに抜擢した。彼も本当の強さを持った選手であり、シャルケに移籍しても、すぐに出場機会をつかんだ。蛍も海外でプレーして然るべき選手。そこに疑いの余地はない。もちろん、監督としては、長くこのクラブでプレーして欲しいがね(笑)」と、最後まで山口への賛辞が止まることはなかった。
(C大阪担当 小田尚史)
2015/09/11 16:47